「正食偈」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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【参考】浅井覚超『真言宗食事作法解説』(高野山出版社、一九八二) | 【参考】浅井覚超『真言宗食事作法解説』(高野山出版社、一九八二) |
2020年7月17日 (金) 01:44時点における最新版
しょうじきげ/正食偈
食作法で「五観」の次に唱える偈文。「若飯食時 当願衆生 禅悦為食 法喜充満」。出典は『六十華厳』六、浄行品七(正蔵九・四三二中)。ただし、一句目は「若嚥食事」とある。小食(朝食)のときは「若小食事」と唱え、正食(昼食)のときには「若飯食事」と唱える。まさに食事を受けるときは、禅定の悦びを食とし、仏法による歓喜の心が充満するように、との意。悟りの智慧を養い保つための食事であると心得て、真理を得られる喜びが心身に満たされるように、と願う文。この偈を唱えた後に、句頭は大衆が生飯を取るために「等得」と発声する。『四十八巻伝』に「法食を儲けて化城の門に施す。禅悦の食これなり」(聖典六・六〇六)とある。
【参考】浅井覚超『真言宗食事作法解説』(高野山出版社、一九八二)
【参照項目】➡食作法
【執筆者:西城宗隆】