「白随」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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びゃくずい/白随
明暦二年(一六五六)—享保一五年(一七三〇)六月二一日。蟠蓮社演誉智願海阿。増上寺三八世。生国は伊勢国。氏姓は不詳。増上寺学頭、本所霊山寺六世、太田大光院二五世、鎌倉光明寺五七世を経て、享保二年(一七一七)三月増上寺三八世。徳川家継一周忌・三回忌法会を厳修、徳川吉宗から増上寺へ有章院御霊屋領が寄進された。同四年には聖冏三〇〇回忌・存応一〇〇回忌法会を厳修。また、表門の改造や南谷・神明谷の石垣土堤の構築など山内整備を行う。寺院所化に対し相次いで法度を定め、風儀の粛正を図った。同一一年二月麻布一本松(港区麻布台)に隠退。
【資料】『三縁山志』(浄全一九)、『増上寺史料集』一(大本山増上寺、一九八三)
【参考】『大本山増上寺史・本文編』(大本山増上寺、一九九九)
【執筆者:中野真理子】