「拾遺往生伝」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:26時点における最新版
しゅういおうじょうでん/拾遺往生伝
三巻。三善為康撰。天永二年(一一一一)頃の成立。書名は大江匡房『続本朝往生伝』の拾遺という意味で、九五名の往生人の伝を収載する。三善為康は、康和元年(一〇九九)に四天王寺に参籠し舎利三粒出現の奇瑞を得て、順次往生の願を確信して、結縁勧進のために本書を著したという。上巻はすべて僧侶の伝記であるが、中下巻には尼僧や俗人も交じる。法華持経者が多いものの、比叡山ばかりでなく興福寺・高野山・吉野山など諸山の僧侶も録される。
【所収】続浄一七、仏全一〇七、『続群書類従』八上、『日本思想大系』七(岩波書店、一九七四)
【執筆者:吉原浩人】