善導『往生礼讃』の中、日没(午後四時)にあたって一九拝する礼讃。六時礼讃の一つで、単に日没礼讃ともいう。これは善導が『無量寿経』所説の十二光仏の名を讃歎したもので、帰命・懺悔・礼拝による浄土往生のための行儀が説かれる。浄土宗では五体投地接足作礼をもって礼讃する。そして懺悔、回向、発願、恭敬の後偈を唱え、維那が無常偈を独唱した後、発願文を読誦し終わる。
【所収】『往生礼讃』
【資料】『無量寿経』
【参照項目】➡日没無常偈
【執筆者:石上壽應】