おかみそり/御髪剃
剃度式の俗称。仏弟子とする儀式。「おこぞり」ともいう。剃度式は結縁授戒・結縁五重の時に行うことが多く、和上が受者の頭上に剃刀を当てて剃髪になぞらえ、袈裟・三帰三竟等を授与して仏弟子とする儀式。また、葬儀で行われる剃度作法をもいう。枕経では、報恩偈・剃度作法(剃髪偈を唱え新亡の頭頂に剃刀を当てる)・授与三帰三竟・授与戒名をして剃度式になぞらえている。この御髪剃の儀式によって仏弟子・念仏者となった証として、戒名(没後戒名)を授けている。
【参照項目】➡剃度式
【執筆者:西城宗隆】