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小沢勇貫

提供: 新纂浄土宗大辞典

おざわゆうかん/小沢勇貫

明治三五年(一九〇二)二月一一日—平成五年(一九九三)一一月一四日。道蓮社精誉念阿芹香。浄土宗学者。宗門功労者。小沢庄五郎、トメの二男として東京府南多摩郡日野町(現・日野市)に生まれる。幼名は勇次。尋常小学校卒業後、八王子極楽寺の三七世阿川貫珠の弟子として入寺。大正八年(一九一九)得度して勇貫と改名。兄弟子阿川貫達がいた。東京府立二中、宗教大学予科を経て同一四年、増上寺において伝宗伝戒を相承。昭和四年(一九二九)、阿川貫達の転住により極楽寺三九世の住職に就任。同三年宗教大学本科卒業、同六年大正大学仏教学科を卒業、同大学研究科に入学。望月信亨に師事し、印度浄土教の研究を研究課題とする。その後浄土学研究室の副手、講師、助教授、教授を歴任。同四七年、定年により退職。大本山増上寺布教師伝宗伝戒道場教誡師、教監を務める。正僧正司教勧学。自身の頌寿記念論文集『善導大師の思想とその影響』(大東出版社、一九七七)に主要論文の一覧あり。著書に『選択集講述』(浄土宗、一九七一)。


【執筆者:小澤憲珠】