えんじょうじ/円成寺
愛知県津島市中一色町西訳。慈興山甘露院。尾張教区№二〇九。開創年代は不祥だが、もとあった真言宗の寺が、江戸時代初期に浄土宗の西方寺となる。当寺で出家した関通は、やがて西方寺を継ぎ、元文元年(一七三六)ここを持戒念仏の律院とし、円成律寺と改称する。その後、今日では円成寺と称されている。曼陀羅堂の観経曼陀羅は、関通が譲り受けたもので、四月の第二日曜をはさむ三日間開帳され、縁結びの「良縁曼陀羅」として信仰されている。
【資料】『関通和尚行業記』上・中、『浄土宗大観』(興教出版、一九二三)
【参照項目】➡関通流
【執筆者:竹内真道】