遺体を棺に納めること。入棺にゅうかん(入棺にっかん)ともいう。衣体は通常服(黒衣・如法衣)。式次第は、納棺中は棺より少し離れた位置で一唱一下の念仏を称え、納棺が終われば「納棺偈」を犍稚かんちを用いず三唱し、十念を称えるとする。因ちなみに『法要集』(昭和一四年版)では納棺後に棺前を荘厳し、「奉請 広懺悔 懺悔偈 十念 発願文 摂益文 念仏一会 総回向偈 十念 総願偈」という棺前回向を指示している。
【参照項目】➡葬儀式、納棺偈
【執筆者:佐々木敬易】