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浄土宗西山禅林寺派

提供: 新纂浄土宗大辞典

じょうどしゅうせいざんぜんりんじは/浄土宗西山禅林寺派

証空を派祖とする西山四流の中で、西山浄土宗光明寺)と同様に浄音法興を流祖とする西谷流の流れを汲む宗派。京都市左京区永観堂町にある禅林寺永観堂)を総本山とする。元和元年(一六一五)に徳川家康から寺領の朱印を受け、西山流総本山の条目を受けたが、徳川幕府は浄土宗については、鎮西派の口称念仏のみを用い、西山派は顧みられることはなかった。明治九年(一八七六)浄土宗西山流を呼称、大正八年(一九一九)に光明寺派、禅林寺派、深草派に分かれた。太平洋戦争中に三派合同となったが、戦後再び西山浄土宗浄土宗西山禅林寺派浄土宗西山深草派となった。即便往生・当得往生を説き、事相教旨としての曼陀羅相承を最高の伝法とする。末寺は約三四〇。


【参照項目】➡西谷義禅林寺西山浄土宗西山流浄土宗西山深草派


【執筆者:伊藤正順】