来迎和讃
提供: 新纂浄土宗大辞典
らいこうわさん/来迎和讃
一
一巻。『来迎讃』『弥陀和讃』ともいう。伝源信作。『恵心僧都絵詞伝』巻中の記載事項から、寛和二年(九八六)成立か。末尾の回向文を除き九六句から成る。内容は、臨終にあたり阿弥陀仏の光明は、念仏の行者を照らし、阿弥陀仏、観音、勢至、諸菩薩が西方より来りて、行者を引接し往生させる様子をあらわし、さらに往生後の様相が示されている。
【所収】『天台霞標』四—三(仏全一二五)、『恵心僧都全集』一
【執筆者:和田典善】
二
源信作「帰命頂礼弥陀如来 摂取不捨の光明は 念ずる所を照らすなり 観音勢至の来迎は 声を尋ねて迎うなり…」に松濤基が曲を付した和讃。全一一番。
【参考】『吉水流和讃集』(浄土宗、二〇〇〇)
【執筆者:編集部】