感聖
提供: 新纂浄土宗大辞典
かんせい/感聖
—元仁元年(一二二四)。法然入室の弟子。『没後遺誡文』には「但し弟子多しといえども、入室の者僅に七人なり。所謂信空・感西・証空・円親・長尊・感聖・良清なり」(昭法全七八四)とあり、また『七箇条制誡』では信空に次いで二人目に署名していることから、法然上足の弟子であることがわかる。『四巻伝』四の「元仁元年(甲申)正月、大谷修正に詣、梵唄引之後、念仏に交。同八月三日、定生房(感聖)往生の跡に、五日、法蓮(信空)上人の沙汰として、定仏を以て後の房主と為す」(法伝全四九九)に依れば感聖は大谷の房主であったことがわかる。
【参考】中野正明『増補改訂法然遺文の基礎的研究』(法蔵館、二〇一〇)
【執筆者:南宏信】