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定仏

提供: 新纂浄土宗大辞典

じょうぶつ/定仏

三世紀頃、生没年不明。元仁元年(一二二四)八月三日に法然亡き後の大谷房主であった定生房感聖が没したため、その二日後、法連房信空に推されて新たな房主となった(『四巻伝』四、法伝全四九九)。しかし三年後、嘉禄の法難に伴い大谷房を離れたと推測される。平経高日記平戸記』によると、その後の定仏は恒例念仏衆に身を投じ、能声の輩として活躍したようである。


【参考】伊藤唯眞『聖仏教史の研究』上(法蔵館、一九九五)


【執筆者:齋藤蒙光】