帰敬式
提供: 新纂浄土宗大辞典
ききょうしき/帰敬式
仏法に帰依恭敬して入信する儀式。帰入式、入信式、入檀式ともいい、浄土宗の信仰に基づき、三宝帰依を表明する。新たに檀信徒になるとき、または代替わりの際などをはじめ、五重相伝の開筵に際して行うこともある。帰敬式の主要部は浄土宗の教えと檀信徒として勤める仏事作法を説示し、懺悔・三宝帰依などの入信作法を行う「説示開導」である。これは、合掌・礼拝・十念の受け方、本尊・祖師の恩徳、安心・起行・作業の綱要、信者の心得、三帰三竟の大意、罪障懺悔を説くもので、式前に説示することもある。また、子供信行道場などでもこの式を行うことがある。
【参考】『これならわかる子供信行道場ガイド』(浄土宗、二〇〇三)、『新しい檀信徒のために やさしくできる入檀式の手引き』布教資料一〇(浄土宗総合研究所、一九九八)
【執筆者:西城宗隆】