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山門

提供: 新纂浄土宗大辞典

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さんもん/山門

寺院境内に設けられた表門のこと。また転じて、寺院全体を指す語としても用いられる。小規模な寺院境内山門は単層の建物であることが多く、一般的に薬医やくい門の形式が用いられる。それに対して、規模の大きな境内山門は二階建てで一重の屋根を持つろう門の形式が一般的である。


【参照項目】➡


【執筆者:中村琢巳】


天台宗総本山比叡山延暦寺の別称。天台宗寺門派の園城寺に対していう。最澄滅後に円仁系(山門)と円珍系(寺門)の対立があったと言われるが、それが顕著になったのは、天元四年(九八一)円珍門流の余慶が法性寺座主に任じられたことによる。その後、余慶が天台座主にも任じられたが、円仁門流の反対にあい、やむを得ず辞任する。正暦四年(九九三)円珍門流の僧が円仁の遺跡を襲ったことに端を発し、両派は完全に分裂した。


【参照項目】➡山門派・寺門派


【執筆者:舩田淳一】