供養の形態を三通りに分類してまとめたもの。例えば『十地経論』三(正蔵二六・一三八中)では、利り供養(衣服や臥具などをささげること)・恭敬くぎょう供養(香華・幡蓋など)・行供養(仏法を受け止めて修行すること)の三種を挙げる。聖冏の『釈浄土二蔵義』二五(浄全一二・二九〇下)には、敬供養(荘厳堂舎の志)・行供養(読経・礼讃など)・利供養(飲食・衣服等の四事)の三種のことであると説明している。供養の種類には他に二種、四種、五種、十種等がある。
【参照項目】➡供養
【執筆者:薊法明】