元祖大師御法語
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:21時点における192.168.11.48 (トーク)による版
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がんそだいしごほうご/元祖大師御法語
前篇・後篇。総本山知恩院法教科編。大正四年(一九一五)一一月、京都合資商報刊。同年の御大典にあわせて皇室より「明照」の大師号を下賜されたことを記念して出版された。布教師の教材資料や在家の祖師讃仰のために婦女子も通読できるように『四十八巻伝』や『和語灯録』から選集された旧漢字カタカナ混じりの法然の法語集。初版以後、昭和一三年(一九三八)までに九版を重ねた。それ以後は刊記がなく、版数は不明。平成二一年(二〇〇九)一月、法然上人八〇〇年大遠忌記念として平成新版『元祖大師御法語』が知恩院より発行された。この新版は旧版を底本として新漢字ひらがな文に改訂している。日々一章を読誦するよう前後各篇を三一章としている。前篇は第一に難値得遇、第二立教開宗、以下は聖浄二門、出世本懐、選択本願、五劫思惟、諸仏証誠、万機普益、安心、小消息、深心、正雑二行、二行得失、専修念仏、信行双修、他力念仏、易行往生、自身安穏、乗仏本願、難修観法、精進、無常迅速、一枚起請文、別時念仏、導師嘆徳、光明摂取、親縁、来迎引接、対治慢心、一期勧化、勧進行者という構成である。後篇は第一の難易二道に始まり第三一の還来度生で終わり、付録に法然の御詠がおさめられている。
【参考】平成新版元祖大師御法語編集委員会「『平成新版元祖大師御法語』編集作業報告」(『浄土宗学研究』三六、二〇〇九)、知恩院浄土宗学研究所編集委員会編『法然上人のお言葉—元祖大師御法語—』(総本山知恩院布教師会、二〇一二)
【執筆者:眞柄和人】