この世へ還かえり来ること。善導の『法事讃』に「誓て弥陀の安養界に到り、穢国に還来して、人天を度せん」(浄全四・一六上/正蔵四七・四三一中)とあるように、阿弥陀仏の浄土へ往生したものが、衆生を救済するために再び穢土の世界へ還って来ることをいう。
【執筆者:瀧沢行彦】