しゃすいき/洒水器
洒水作法で用いる真鍮製の法具。塗香器と浄水器の二つ一組からなる。同形の大小二つを用い、大に浄水、小に塗香を入れる。蓋の「摘み」は宝珠形になっている。作法するときには、三方上の左手前に塗香器、右奥に浄水器を置く。高座上では前卓に直接置く。散杖は梅などの新枝を用い、長さは一肘(ひじから中指先端までの寸法)とし、前方を三角に切り、手元部分を八角形に削ったもので、塗香器と浄水器の中央に斜めに置く。三方を本尊前に置くときは、穴がない方を本尊に向けて置き、洒水作法をするときは、三方を右回しにしてから修す。
【参照項目】➡洒水、散杖
【執筆者:福西賢兆】