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経巻立

提供: 新纂浄土宗大辞典

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きょうかんたて/経巻立

経巻巻子本かんすぼん)を立てて奉安するための仏具浄土宗経巻は、『無量寿経』上下各二巻、『観経』二巻、『阿弥陀経』一巻の、輪読に適した七巻仕立てとしている。ちなみに真宗は『無量寿経』二巻、『観経』一巻、『阿弥陀経』一巻の軸の太さの違う四巻仕立てである。右脇卓わきじょくけいを置くのに対して、経巻立高座の左脇卓または前卓の上に置くことがある。これは仏前(前卓)に経巻を奉安して法宝とし、その手前に導師が座り、堂内配置を仏法僧三宝に凝らすという説による。高座前卓に置く場合には、本尊に向かって右より『無量寿経』を、左脇卓に置く場合には仏前より『無量寿経』を配置する。


【参照項目】➡経巻


【執筆者:西城宗隆】