みやけかいどう/三宅戒幢
天保七年(一八三六)—明治二二年(一八八九)一月一八日。孝蓮社名誉覚阿龍真。三河国幡豆郡西尾町(愛知県西尾市)に生まれる。天保一四年(一八四三)中山貞照院の天然に入門得度し、宗余乗を学ぶ。江戸幡随院の彩誉謙翁より宗戒両脈を相承。慶応四年(一八六八)貞照院の住職となり明治九年(一八七六)昌光律寺海印のもと進具し和上になる。厳格な浄土律を策励し、その門下は三宅善苗、太田大信、大島徹水など。東海地方の布教にも大きく貢献した。
【参考】大橋俊雄『浄土宗人名事典』(斎々坊、二〇〇一)
【執筆者:市川定敬】