貞照院
提供: 新纂浄土宗大辞典
ていしょういん/貞照院
愛知県碧南市霞浦町。金台山宝国寺。三河教区№二五七。法然院末。伏見屋新田を開いた三宅又兵衛の手代が発心、出家して名を休心と改め、元禄六年(一六九三)当地に常念仏道場を結んだことに始まる。忍澂を勧請するも謙退にあい、万無を開山、忍澂を二世中興とする。享保七年(一七二二)徳巌を奉律の祖として迎える。一〇世穏冏が本堂を再建、寺観を整える。律院として多くの僧侶を養育し、近代には大島徹水や石橋誡道などが輩出した。
【資料】『略伝集』(浄全一八)
【参考】石橋誡道「貞照院歴代上人略伝」(『碧南市史料』一、碧南市史編纂会、一九八一)、田中祥雄「浄土律院の生活とその子弟育成」(『教化研究』一二、二〇〇一)
【執筆者:朝岡知宏】