江戸時代の寺格の一つ。関東十八檀林筆頭の芝増上寺内にあり、将軍および徳川一族の御霊屋おたまやに奉仕する八つの塔頭たっちゅうのこと。列挙すると以下のようである。安立院(家康)・宝松院(秀忠)・恵眼院(秀忠)・最勝院(秀忠室崇源院)・真乗院(家宣)・瑞蓮院(家継)・仏心院(綱吉生母桂昌院)・通元院(綱重)。また徳川一族のものに岳蓮社・松蓮社・鑑蓮社があり、別開蓮社として恵照律院・酉蓮社・安蓮社がある。
【資料】『三縁山志』(浄全一九)
【参考】大島泰信『浄土宗史』(浄全二〇)
【執筆者:𠮷水成正】