一巻。悟開書。清・道光五年(一八二五)成立。在家の念仏修行者のために、一〇〇の問いを設けてその疑念を一掃する解答を示すもの。江沅による序と自序がある。称名念仏のほかに、観想念仏などの念仏三昧も重視する点、事と理の理論によって禅浄一致を説明するが、念仏と坐禅の実践を別々にすべきであるとする点、浄土の三経のほかに、『華厳経』『円覚経』も重視するなどの点が独特である。仏教を最高の教えとして三教同源説を批判し、最後に、厭離穢土と欣求浄土との相互関係によって、信願行を説明している。
【所収】続蔵六二
【執筆者:陳継東】