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斗帳

提供: 新纂浄土宗大辞典

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とちょう/斗帳

がんなどの前に懸けたとばり。戸帳とも書く。ます(枡)をふせた形からいう。恭敬供養荘厳具として用いる。帳台の上を覆う布、または本尊を安置した宮殿厨子の扉とは別に、主にその内側に懸ける金襴・緞子どんすあやにしきなどで作ったとばり(カーテン状のもの)のこと。これを開くのを開帳という。中央部を花頭窓かとうまど(上部の尖ったアーチ型の窓)のように仕立てたり、三枚の布を「コの字」形にして垂らす(梁に横一文字の幕と両側の柱に竪一文字の幕)。中央上部に房付の華鬘けまんを飾り常に本尊を拝めるようにした形式が多い。


【執筆者:中西時久】