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裏堂

提供: 新纂浄土宗大辞典

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うらどう/裏堂

本堂須弥壇の裏側をいう。後門・後堂ともいい、内・外陣げじんに対して後陣または後廊という。右繞三匝うにょうさんぞう行道するときにここを回り、ここより入退堂する。浄土宗寺院の場合、須弥壇裏の壁面には釈尊(または釈迦三尊)の壁画が多く見られ、裏堂本尊ともいい、自誓受戒のための釈尊拝礼の場とされる。知恩院大殿の場合は、中央壇後壁背面に法橋徳応筆白衣観音が描かれている(『知恩院史』八一七、知恩院、一九三七)。法然本地身大勢至菩薩と表裏で二菩薩の表顕ともいう。また、裏堂内陣の境にある柱を、特に来迎柱と称する。


【参考】石上善應他監修『浄土宗荘厳全書』(四季社、一九九六)【図版】巻末付録


【参照項目】➡本堂後戸来迎柱右繞


【執筆者:清水秀浩】