灌仏会・成道会・涅槃会の釈尊三大法会に、宝号三唱として「南無釈迦牟尼仏」と唱えること。盂蘭盆会では「南無大孝釈迦文仏」と唱える。節を付けるには、宗定の一唱一礼の他、嵯峨釈迦堂清凉寺伝承の節など数種ある。『徒然草』に出る千本釈迦念仏は、遺教経会ゆいきょうぎょうえとして今も三月二二日に京都大報恩寺にて奉修されている。知恩院三門昭和平成大修復落慶法要に際し、釈尊讃歎法要で笏念仏の弥陀宝号を釈尊宝号に代えて行道唱和した。
【参考】『三門昭和平成修復慶讃法要差定』(知恩院、一九九一)
【参照項目】➡千本釈迦念仏
【執筆者:清水秀浩】