阿弥陀仏の救済を信じて浄土へ往生すること。二種ある凡夫往生のうちの一つであり、疑心往生(疑惑往生ともいう)の対。『無量寿経』下の三輩段においては三輩それぞれが往生できると示されているが、その説示を信じて疑わず、また自らの往生をも疑わないことで、衆生は念仏によって阿弥陀仏の浄土に往生できる。道光『無量寿経鈔』七に「凡夫往生に総じて二類有り。一つには三輩は信心往生、即ち勧むる所なり。二つには辺地は疑惑往生、是れ誡むる所なり」(浄全一四・二三三下)とある。
【参照項目】➡疑心往生
【執筆者:沼倉雄人】