東京都江戸川区江戸川。滝亀山清泰院。東京教区№二五七。もと増上寺の末寺。触頭ふれがしら寺院であった。弘安一〇年(一二八七)良忠の開山。文永三年(一二六六)に頓誉源清が草庵を結んだことが始まりで、弘安年間(一二七八—一二八八)良忠が鎌倉の光明寺から下総の光明寺へと赴く途中、当寺に一宿した際に住持が開山を願ったものといわれる。歴代の住職は寺子屋を開いて村人の教育に努めており、境内には筆子(教え子)によって三基の筆子塚が建てられている。
【資料】『蓮門精舎旧詞』二一(続浄一八)、『浄土宗寺院由緒書』上(『増上寺史料集』五)
【参照項目】➡筆子塚
【執筆者:杉山裕俊】