江戸時代、寺子屋などの師匠が亡くなった際に、その生徒たちが遺徳を偲しのび建立した墓や供養塔。寺子屋で読み書きや算用を学んだ生徒のことを筆子といい、その同窓のことを筆子中といった。寺子屋に関する碑には、師匠の長寿を祈念する寿蔵碑、師匠や筆子たちが使い古した筆を納め供養する筆塚などがある。
【参考】川崎喜久男『筆子塚研究』(多賀出版、一九九二)
【執筆者:名和清隆】