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讃鈸

提供: 新纂浄土宗大辞典

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さんぱち/讃鈸

四智讃」と鈸のこと。縁山声明の「四智讃」を唱えた後には必ず鈸鐃はちにょうを打ち鳴らすので、これを略称して「讃鈸」という。縁山流の「四智讃」を唱えたときには、独特な奏法で鈸を連続的に打ち鳴らし、この合間に鐃のみを打つ。増上寺『月番日鑑』「文昭院様万部御法事記」には、仏讃・鐃鈸にょうはち捻香、讃・合鈸がっぱち焼香四智讃・双鈸・薫香、讃鈸焼香と記している(宇高良哲編『増上寺日鑑』二・七二、文化書院、二〇〇二)。『浄土苾蒭びっしゅ宝庫』上の盂蘭盆会には、合鉢打鐃とある。祖山声明では「四智讃 合鈸」と記し、引鏧いんきん・鈸・鐃・太鼓と打ち鳴らしている。


【参照項目】➡四智讃合鈸


【執筆者:西城宗隆】