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特殊法要

提供: 新纂浄土宗大辞典

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とくしゅほうよう/特殊法要

声明を主とした法要や地域に伝承されている法要などのこと。『法要集』に記載されていない法要が多い。始段唄しだんばい散華さんげ梵音錫杖の四箇の声明を用いる「四箇法要」は、古来各宗を通じて行われている特殊法要の最たるものである。また代表的な法要として、総・大本山で行われている「御忌会」、奈良時代より続く、僧が毎月二度、新月と満月の日に集って戒本を誦し、互いに罪過を懺悔する「広布薩会」、仏教の根本思想である生命尊重、慈悲の精神より、六斎日に捕らえた鳥類・魚類を野や池に放す「放生会ほうじょうえ」、六道に迷い輪廻する報いを消除して、浄土に超生せんと願い修される「六道講式」「往生講式」、阿弥陀仏極楽浄土功徳を讃えて行道を主として修される「法事讃」、阿弥陀仏をはじめ諸仏・諸菩薩を請じて敬礼し、往生浄土のために罪過を懺悔する「阿弥陀懺法せんぼう」、鎌倉光明寺に伝えられている引声いんぜい阿弥陀経双盤念仏などを修する「十夜会古式」などがある。これらの多くは、通常法要にくらべ、特別な修法が必要とされるものが多く、総・大本山などで勤められることが多い。


【参照項目】➡通常法要定期法要


【執筆者:陣川隆行】