安政二年(一八五五)一二月四日—大正九年(一九二〇)四月二四日。真蓮社善誉融阿無礙光。宗学者。京都市出町正定院三〇世。宗門子弟の育成と祖山の興隆に尽力した。尾張国出身で、清水禅純について得度。吹原賢良に宗乗・余乗を学び、明治六年(一八七三)増上寺石井大宣いわいだいせんより宗戒両脈を相承し、東西の大学林で研鑽、佐伯旭雅より俱舎を学ぶ。同一三年より山口宗学支校の派出教師、同二一年から京都宗学支校の教授となる。
【参考】石原良純『正定之業』(正定院、一九六六)
【執筆者:齋藤蒙光】