禅宗・禅門のこと。天台や法相の教(教門)に対していう。また、広義には一宗の教えを意味し、狭義には所属する宗派や奉じる宗旨をさす。江戸時代には、寺請てらうけ制度により、キリスト教を禁圧し、さらに農民を農村に固定化するために宗門(宗旨)人別帳が作成され、戸籍として使用されたことは有名。
【参考】大桑斉『寺檀の思想』(教育社歴史新書、一九七九)、『アジア仏教史』日本編Ⅶ・日本仏教(佼成出版社、一九七二)
【参照項目】➡宗門改、宗門人別帳
【執筆者:𠮷水成正】