さんごくでんらいぶっそそうじょう/三国伝来仏祖相承
「三国」とはインド・中国・日本のこと、「仏祖」とは釈尊自身と釈尊以来仏法を伝えた祖師達のことで、宗義の奧義が三国に伝わり、釈尊より受け継がれた間違いない教えであることを表した言葉。伝書・伝法等の宗義を相承する際に用いられる。『三縁山志』七の五重の項に「いよいよ生死を宗門にまかせ身心を願王につくすべき度量をしりて三国伝来仏祖相承の口授を伝う」(浄全一九・三八六下~七上)とある。また別回向などで三国伝灯諸大列祖というのもほぼ同意である。
【参照項目】➡三国伝来
【執筆者:兼岩和広】