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露地偈

提供: 新纂浄土宗大辞典

2018年3月30日 (金) 06:35時点におけるSeishimaru (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)

ろじげ/露地偈

道場に入る前に後門裏堂)で唱える偈文。「降伏魔力怨ごうぶくまりきおん 除結尽無余じょけつじんむよ 露地撃犍稚ろじぎゃっかんち 菩薩聞当集ぼさつもんとうじゅう 諸欲聞法しょよくもんぼうにん 度流生死どるしょうじかい 聞此妙響もんしみょうこう音\_rおん\/\ 尽当雲集此じんとううんじゅうし」。出典は『増一阿含経』二四(正蔵二・六七六下)とされるが、同経では「菩薩聞当集」が「比丘聞当集」に、また「雲集此」が「運集此」になっている(ただし宋版等は「雲」とする)。「諸の悪趣を除き、犍稚かんちの音を聞き、菩薩聖衆が集い給う。聞法する人は、生死苦海を離れるために、この妙響の法音を聞くために雲のようにこの道場に集まる」の意。正伝法前伝(要偈道場)・正授戒等の際、喚鐘の後、この偈を唱える。句頭犍稚を用いずに発声して、同音する。各句の最後の音を二拍にして発声する。その間、伝灯師伝戒師右繞三匝うにょうさんぞうする。


【資料】『四分律行事鈔』


【執筆者:坂上典翁】