むなふだ/棟札
建築儀礼の中、上棟式で棟木に打ち付ける頭部が山形の札。もともとは工事の由緒・建築主・工匠など、関係者の氏名・年月日を記載して後世に記念として残すものであった。次第に祈願の形式をとるようになり、天下泰平・仏法興隆・建築された建物の永久不変を本尊に祈願するようになり名号等を記入するようになっている。棟札の表面には名号を、その両脇に「建立常然 無衰無変」、名号の下に「仏日増輝 法輪常転」と書き、祝聖文を両脇に分けて示す。また裏面には、建築主や年月日を示す。
【参照項目】➡上棟式
【執筆者:渡辺俊雄】
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