「讃仏偈」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
Seishimaru (トーク | 投稿記録) 細 (1版 をインポートしました) |
|
(相違点なし)
|
2018年3月30日 (金) 06:24時点における最新版
さんぶつげ/讃仏偈
仏の功徳を讃える回向文として用いる。「讃仏諸功徳 無有分別心 能令速満足 功徳大宝海」。『観経疏』定善義(聖典二・八五/浄全二・三九下)の水想観の解釈や『往生礼讃』の「後夜礼讃偈」(浄全四・三六七)に出る。『往生論』の「能令速満足 功徳大宝海…讃諸仏功徳 無有分別心」(聖典一・三二八/浄全一・一九三)より転用したもの。仏の功徳を讃えると、さまざまに差別する心などありません。よって速やかに功徳の大いなる宝の海で充分に満たしてくださいとの意。『法要集』には、開眼式・撥遣式・浄焚式の回向文として指示があり、また晋山式でも用いる。
【執筆者:巖谷勝正】