「五重大会勧誡講録」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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ごじゅうだいえかんかいこうろく/五重大会勧誡講録
林彦明著。昭和一九年(一九四四)八月、増上寺より刊行。昭和一五年(一九四〇)五月一五日から二一日まで増上寺において実施された開山酉誉上人五百回遠忌記念五重大会で林彦明が講述した内容を、当時、大正大学の学生であった宝田正道・森山隆応・藤本隆浄が筆記したもの。昭和四二年(一九六七)一二月、岸信宏の序文を付して千本山乗運寺より林彦明の二三回忌を期して再刊。平成二一年(二〇〇九)四月に知恩院浄土宗学研究所より再々刊された。本書は、第一章「叙説」、第二章「本論」、付録として五重伝法書籍目録、大五重相伝記(昭和一五年の大五重の日程と受者を記載)、渡辺真海による後記を収録している。なお再刊版では岸覚勇の再版後記と林彦明の遺弟にあたる林輝彦のあとがきが、再々刊では佐藤諦学と髙橋弘次による第三版あとがきと凡例が付されている。本書の存在によって以後の大五重が復興する契機となり、今なお五十五箇条の諸伝目を研究する際には不可欠な一書である。
【執筆者:柴田泰山】