岸覚勇
提供: 新纂浄土宗大辞典
きしかくゆう/岸覚勇
明治三八年(一九〇五)八月一一日—昭和五九年(一九八四)七月二九日。檀蓮社慧誉謙阿。愛知県丹羽郡(現・一宮市)に生まれ、大正四年(一九一五)に三重県三重郡(現・四日市市)観音寺岸麟覚のもと得度、翌年度牒を受ける。昭和七年(一九三二)三月大正大学仏教学科卒業。のち、『望月仏教大辞典』編纂員となり、昭和一二年(一九三七)より宗内教育機関の教職を務めたが、同一八年職を辞して観音寺に董住した。その後も布教講習所講師や浄土宗学事委員などを歴任し、同三八年より佛教大学の講師を務めた。同四三年と四四年に増上寺、知恩院で行われた大五重の講師を務める。著書に『浄土宗義の研究』一・二(記主禅師鑽仰会、一九六四)、『善導教学の研究』全三巻(同、一九六四~一九六七)、『大五重大意』(同、一九七二)などがある。
【参照項目】➡大五重大意
【執筆者:齋藤蒙光】