「頓証菩提」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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とんしょうぼだい/頓証菩提
段階的な修行の階梯を経ずに、速やかに菩提(覚り)の妙果を得ること。出離生死、疾証菩提、速証菩提、頓証仏果ともいう。死者の追善供養のときなどに、極楽往生を祈る願文・表白文あるいは回向文等に多く用いられたり、塔婆に記したりすることがある。鎌倉時代中期に南宋から渡来した禅僧である蘭渓道隆などは無心がそのまま頓証菩提の道であると説いた。密教では、即身成仏と同義とされており、頓証菩提法がある。
【資料】『往生講式』
【執筆者:薊法明】