「通俗浄土宗学講座」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:29時点における最新版
つうぞくじょうどしゅうがくこうざ/通俗浄土宗学講座
編集者は江藤澂英、発行は京都一音社。仏教経典は専門語が多く難解なことから通俗平明な講座として刊行された書籍。大正一五年(一九二六)より月一回一五日に分冊として発行され、最終的に表紙が送付されて製本すると三巻本として完成する方法で刊行された。そのため現存する製本された刊本では所収されている巻の内容がそれぞれ異なっている。内容は、井川定慶「浄土宗史概説」、伊藤祐晃「新編浄土宗年表」、宍戸寿栄「勅修御伝抄講義」、金田戒定「小消息教話」「一枚起請文教話」、江藤澂英「浄土高僧弾誓上人伝」「浄土高僧忍海上人伝」、神居琳応「連続法話法然上人」、藤堂祐範「大蔵経沿革史」、土川善澂「選択本願念仏集講話」、上野忠誼「無量寿経四十八願講説」、石橋誡道「伝法綱要」、土川善澂「大五重伝本」「大五重綱要」、五島法住「蓮門鋏糊録」、塚本善隆「浄土教と美術」、和田霊心「浄土宗教理と社会事業」、横井孝中「浄土宗勤行法解説」その他が所収されている。なお「大五重伝本」は新たに執筆されたものではなく、「大五重本堂席図」「縁山大五重巻物配当次第」「三本書籍講談記」からなる享保八年(一七二三)演誉白随が増上寺で開演した大五重開催時に記録された伝書の印行で、貴重な伝法資料となっている。
【執筆者:大蔵健司】