「心寂」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:25時点における最新版
しんじゃく/心寂
—元久元年(一二〇四)。西仙房。元々は叡空の弟子であったが、のちに法然門下となる。隠遁して静かに念仏すべく、河内国讃良の、ある尼入道の長者のもとへ身を寄せた。しかし、かつての故郷の同朋同行が恋しくなり、上京。姉小路白川の祓殿の辻子の妹の尼のもとへ行き、庵のうしろに庇をつくり、そこで念仏生活をおくった。元久元年冬に、臨終正念、端座合掌、高声念仏して往生した。異香の奇瑞があったという。東山延年寺の上の山に葬られた。
【資料】『四十八巻伝』四三(聖典六)
【執筆者:角野玄樹】