「静照」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:25時点における最新版
じょうしょう/静照
—長保五年(一〇〇三)正月八日。天台宗の学僧。高階成忠の子として生まれ、出家後、賀縁の弟子となり、後に比叡山の東塔功徳院に住したというが不明な点が多い。永延元年(九八七)に、円教寺講堂供養に講師、長保二年(一〇〇〇)に覚運(九五三—一〇〇七)や源信と同じくして法橋に叙任されている。また、同年法華八講の講師を務める。浄土教に関心が深く、その著に『観経』の十六観を注釈した『極楽遊意』、『無量寿経』に説かれる四十八願を注釈した『四十八願釈』各一巻などがある。
【参考】井上光貞『日本浄土教成立史の研究』(山川出版社、一九五六)、奈良弘元「元照の往生思想」(『日本大学人文科学研究所研究紀要』二九、一九八四)
【執筆者:和田典善】