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「大鏧」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

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2018年9月17日 (月) 10:08時点における版

だいきん/大鏧

鏧は椀型の金属製犍稚物かんちぶつの総称。鏧、鏧子(きんす、けいす)ともいう。小型の鏧は小鏧といい、仏壇用の小鏧りんともいう。法要のときにはまず八下して、息椎そくついしてから偈文を発声する。大鏧の外側をばいで下から打ち上げるようにして打つ。導師は、この八下中に須弥壇横から仏前の導師席に着き、威儀を整え焼香するのが本儀であり、これを大鏧作相さそうという。法要中の偈頌等には、例外を除いて、始め二下して終わりに三下する。これによって、同音威儀等の節目を知らせる。二下は権実定慧ごんじつじょうえ三下三身三徳を表している。維那座に大鏧小鏧とを設けて、二下三下を明確にするために使い分けすることもある。誦経礼讃中に打ち鳴らしてはならないことになっている。


【執筆者:水野正雄】