「釈迦牟尼如来」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:26時点における最新版
しゃかむににょらい/釈迦牟尼如来
ゴータマ・ブッダ(釈尊)を称える尊称。釈迦はⓈśākyaの音写で、本来はゴータマ・ブッダ一個人を指す語ではなく、その出身の部族の名である。牟尼はⓈmuniの音写で、尊いすぐれた賢人または聖人の意。より具体的には沈黙の行を守る、煩悩を沈黙させるという意味も持つため、梵寂、黙智、寂黙とも訳す。よって釈迦牟尼とは、釈迦族出身の賢者(聖者)という意味であり、能仁と訳すこともある。如来の原語はⓈtathāgataで、真如・真理より来生するものという意味である。または如去とも訳す。如来にはさらに一〇の別名があり、如来の十号と呼ばれる。すなわち応供・正遍知・明行足・善逝・世間解・無上士・調御丈夫・天人師・仏・世尊である。そのうちの仏を用いて釈迦牟尼仏、または世尊を用いて釈迦牟尼世尊とも呼称し、さらに略して釈尊ともいう。
【執筆者:齋藤蒙光】