「散杖」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:24時点における最新版
さんじょう/散杖
洒水作法をするときに用いる長く細い杖。開眼撥遣作法、洒浄、灌頂の際などに用いる。散杖は香木である梅などの新枝(「すわえ」とも読む)を用いて、長さを一肘としている。一肘は肘から中指の先端までの長さをいう。散杖の先端(杖端)は三角に削り、その手元(杖根)を八角に削る。三身具足の如来が八葉の蓮華に座していることを表示しているという。散杖の手元のほうには水引で飾りを付けることもある。伝法のときには、伝法仏・偈文・絵図などを指し示すために、長い杖状のものを用いるが、これを長散杖とも称している。
【執筆者:西城宗隆】