「施餓鬼壇」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
Seishimaru (トーク | 投稿記録) 細 (1版 をインポートしました: 20180917 リンクと画像表示修正) |
|||
9行目: | 9行目: | ||
− | [[File:せがきだん【施餓鬼壇】.jpg| | + | [[File:せがきだん【施餓鬼壇】.jpg|thumb|left|upright=2.5|[[施餓鬼壇]]]] |
2018年9月17日 (月) 10:08時点における最新版
せがきだん/施餓鬼壇
餓鬼に飲食を施すための供養壇で、正式には餓鬼壇という。外縁などの堂外に設けて、餓鬼道衆生の位牌を置き、飯・浄水を供え、飯上に五輪幡・小幡を立てる。餓鬼が恐れないように灯明を用いず、高さは三尺(約九〇センチメートル)以下にするなどの古伝がある。一方、「施餓鬼壇」と呼ぶ場合には、五如来を奉安する祭壇と同義に捉えられることも多く、その場合は壇上に五如来と三界万霊および精霊の位牌を安置し、飯・五輪幡・小幡・浄水・供物・香華灯燭等を供える(写真)。本来、祭壇と餓鬼壇は供養の趣意が全く異なり、この形式は正しいものではないが『諸回向宝鑑』(一・三三オ)の「施餓鬼棚図」等に見られることから、一般には古くから行われていたものと考えられる。
【資料】必夢『諸回向宝鑑』、諦忍『盆供施餓鬼問弁』
【執筆者:熊井康雄】