「四休菴貞極全集」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:26時点における最新版
しきゅうあんていごくぜんしゅう/四休菴貞極全集
角田俊徹編。三巻。昭和五年(一九三〇)—同七年、西極楽寺刊。江戸時代中期の学僧・布教家として活躍した貞極の遺稿八二部をまとめたもの。上巻には、第一輯・伝法篇に『五重廃立鈔』『両脈自他二要』など一二部、第二輯・釈義篇に『選択集九門玄談』『如来十力得勝論』など一八部、中巻には、第三輯・解説篇に『三十二相顕要鈔』『浄土回向要決』『蓮門住持訓』など三八部、下巻には、第四輯・勧導篇に『法の道芝』『一枚起請談話』など一〇部、第五輯・雑書篇に『砧槌鈔』『四休庵釈教和歌集』など四部を収録し、附録として編者による『四休庵貞極老師伝』(伝記・評書・著述目録・年表など)を載せている。編者は法然に還るべきであると主張し、「寺院の年中行事に宗門的意義を以て道俗に勧めし点」「教学一途に出で解行併進の布教家たりし点」「二祖三代を祖述し主義一貫したる点」「宗侶の処世に適切なる教訓を与えし点」を挙げて全集出版の意義を示している。
【参考】井川定慶「四休庵貞極の著述攷」(『井川定慶博士喜寿記念 日本文化と浄土教論攷』井川博士喜寿記念会、一九七四)
【参照項目】➡貞極
【執筆者:宮入良光】