「三六通裏書」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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さぶろくつううらがき/三六通裏書
一巻。『教相十八通裏書』『十八通裏書』ともいう。聖冏撰。『教相十八通』の自身による注釈書。この書名の三六通とは、曇鸞・道綽・善導・懐感・源信の著作の教相に関する口伝が記されていた切り紙の合計数一八のことである。特に本書では、前半一〇通に記された、善導『観経疏』の内容に関する十重の注釈が施されている。すなわち、初重散善義・第二重玄義序題門・第三重玄義釈名門・第四重玄義宗旨門・第五重玄義説人門・第六重玄義定散料簡門・第七重玄義経論相違門・第八重玄義得忍門・第九重序分義・第拾重定善義である。弟子である聖聡の質問に対する口筆であるとの暁蓮社天誉東熈顕月の記述がある。
【所収】浄全一二
【参照項目】➡教相十八通
【執筆者:東海林良昌】