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「供具如意願」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:22時点における最新版

くぐにょいがん/供具如意願

無量寿経』に説く、阿弥陀仏四十八願中第二十四願の願名。道光無量寿経鈔』による。義寂は「所求供養如意願」(『無量寿経述義記』中、恵谷隆戒浄土教の新研究』四二二)、智光は「諸須供具随順意楽願」(『無量寿経論釈』三、同四七六)、良源は「所求供具皆順意楽願」(『九品往生義』浄全一五・一九上)と呼ぶ。成仏したなら、その国土菩薩たちが諸仏のもとで功徳を積もうとして、供養の品を意のままに現出できるようにしたい、という願。『無量寿経』下の「…諸仏世尊を恭敬し供養す。心の所念に随って、華香・妓楽・繒盍ぞうこう幢旛どうほん、無数無量供養の具、自然化生して、念に応じてすなわち至る」(聖典一・二五六/浄全一・二二)はこの願を承けたもの。『大阿弥陀経』の第十三願、『平等覚経』の第二十二願、梵本、チベット訳のそれぞれ第二十三願、『無量寿如来会』の第二十四願、『無量寿荘厳経』の第十九願が対応する。


【資料】『無量寿経鈔』四、『無量寿経随聞講録』上之三


【参考】香川孝雄『無量寿経の諸本対照研究』(永田文昌堂、一九八四)


【参照項目】➡四十八願


【執筆者:齊藤舜健】